そんなに私の元から旅立ちたいか。


超お気に入りの手袋なくした。


お昼ごはん食べるのに、会社からお店まで行って帰ってくる間で。

そんな短時間・短距離で。

なんで? どこで?? 思い出せない。

確かに行きは嵌めてた。
お店の中で外した。気がする。

で、テーブルの上か椅子の上に置いてた。気がする。

で、ちょっと店内ふらふらして、さあ帰ろうと思って外出て気付く。

あ、手袋忘れた。


でも、もう彼の姿はどこにもなかったのである…。




そもそも、もうこの手袋には1度逃げられていて。

いや、むしろ同じの2度買ってるのだ(笑)


まずはじめは、べろべろに酔っぱげて帰宅途中、どこでどうしたか家帰ったらなくなってた。
(まあこのときは手袋だけじゃなく、結構いろんなもんがなくなっててひどかったんだけど…w)

お店に聞いてみてももちろんなく、途中寄ったコンビニで聞いてみたらなんと!

片手分だけ発見され(笑)

でも、片手だけじゃ使えないし、もうかた一方は出てくることはなかった。

粘っていろいろ探してみたが、断腸の思いで捜索を打ち切り、仕方なくもう一度同じ物を買いなおした。


2代目はそこそこ順調だったのだけど、また試練が訪れる。

酔っぱげて電車乗ってて、うとうとして、はっっと気付いたら降りる駅で。

足下に荷物を置いてたの慌てて持ってドアの外へ。

手袋はめようと思ったら、なかった。


今度は安易に想像がついた。
足下にそのまま落としてきたのだ。

次の日、探すより買うほうが早いかと思って、購入した店に行った。

そしたら、一年経ってモデルチェンジしてて、全く同じものはなかった。


さあどうしよう。

気にいってるし、どうしても諦められない。
何しろ一度失くして再び買ってるくらいだし、さらに今もう売ってないとわかったら、余計におしくなってきた。

そこで、電車の忘れものセンターまで探しに行くという執念のすごさ(笑)


が!!

メイクミラクル!! あったのさ。

ちゃんと2つ、両手分揃って。

記録によると、駅員さんが終点で拾ってくれたもよう。

知らん人にぽいってされずにむしろそこで駅員さんが拾ってくれてよかったなと。

これは、ご褒美だなと。

こんだけ物を気にいって大事にしてるといいことあるんだなと。

本当にわざわざ探しに行ってよかったなと思った。




そんなこんなを経て、もう絶対に離さない。愛してるぜベイビー。
といわんばかりに大事にしようと思っていたのだけれど。

その愛が、まさか伝わっていないとは思いもせず。

再び彼は旅立ってしまった。

今日また私の元から。

よりにもよって、こんなに寒い吹雪の日に。


なぜ? どうして?

今回は酔っぱらってないのに(←そもそもいつもこれが悪い)。




でも私は信じてる。

きっと帰ってきてくれると。
私の想いは伝わっていると。
奇跡は、もう一度起こると。


彼が姿を消した店から「見つかりました」と電話がかかってくるのを、私は今もひとり待っている…。


〜fin〜