ぶっとびワールド。

この映画、ホント話も映像もぶっとんでて、見てて気持ちがいい。
あたし最高に好きな部類に入るかもと思った。
監督と脚本は、CM界で活躍してる多田琢さんと関口現さん。
だからかもしれないけど、ホント普通の映画とはちと違う。
とにかく、美術面。本当に原色使いまくり、カラフルで見てるだけでも楽しい。
出てくるおうちや衣装、メイク、小道具とか、激しくかわいい。
そして、音楽。映像と音楽がすべてマッチングしてて、最高に気持ちいい。
ホント場面場面で使われてる音楽がかっこよくて、これまた耳に残る。インパクト大。
リーフレットかなんかにも『日本映画でこれだけ音楽を効果的に使ってる映画はない』みたいに書いてあったし。


そして、出演者。
浅野忠信小泉今日子阿部寛岸部一徳、ちょい役で千葉真一三浦友和など、挙げたらキリがないほどいろんな人が出てて。子役で神木君も出てるし。
主軸となってる話は、浅野さんが奥さん殺して埋めるんだけど、その奥さんが何回殺しても逝き返る、みたいな話。
ここにあと4つくらい、いろんな人たちの話が絡んできて最後まとまる。
これがまたスゴイ話だけど、最後は不思議と感動ともとれるようなエンディングになるから不思議だよなー。
阿部ちゃんのはじけすぎな演技とキャラがすごい。トリックの役よりはじけてた(笑)
そしてなんと言っても岸部さん。ヤバイ。あの人すごい。
簡単にいうと催眠術師(阿部ちゃん)に催眠術をかけられて鳥になってしまう人(岸部さん)なんだけど、その鳥になってからがスゴイんだなー。最後飛んじゃうし(笑)
あと、個性的で好きなんだけど、荒川良々さんも出てた。
この人、外人の殺し屋の通訳の役なんだけど、マジ超ウケル!!
いつもながらにへんてこな感じなんだけど、ぴったりだった。
ちなみにこの殺し屋と通訳のモデルが、トルシエダバディらしく(笑)
ホントおもしろかったー。こいつらが全部の話まとめてるみたいなとこあったし。
話はこれまた普通の映画とちょっと違って、内容もさることながら構成が素晴らしい。
複数の話が同時進行していき、どっかで必ずその話同士がつながっているという感じ。
ガイ・リッチーの『ロック&ストック〜』シリーズが好きなあたしにはドツボだった。
ロック・ストックにも出てる悪役の俳優さんが出てるんだけど(これが殺し屋)、その人も『ロック&ストック』や『スナッチ』の要素をうまく取り入れた作品だとほめてた。
ロック・ストック好きな人にはぜひともオススメの作品。


ここにちょろっと書いた話の内容読んだ人は、まったくもって頭ん中に『?』しか浮かばないと思う。全然わけわかめだと思う。
まあとりあえずとんでもなくぶっとんだ映画なわけで。ジェットコースターみたいな。
よくもまぁこんだけ上手にまとまったなーって思う。
あーなんで今まで知らなかったんだろ。とにかくおもろい!! ステキ☆