ダンカンこのやろっ!!
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2006/01/27
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っつーか今更なんだけど。この映画やるって知ったときはかなり気になってたんだけど…。
またいつも通り見るひまがなくて、そのまま忘れさってて。
にしても、ダンカンが監督やるとどうなんだろ? って興味津々だったわけで。
話の内容的にも非常に興味深く。
『子どもの臓器を売りに行くキャンプ』って。最初っからおぉっ。と。強気ですな。と。
子どもへの虐待、それをしている親、受けている子ども。それぞれの思い。
まぁ内容的には結構ダークなんだけど、それゆえに考えることもたくさんあって。
子が親を思う気持ち、それにすれ違ってしまう、親の愛。
親の愛情を欲すれば欲するほど、親からは虐待を受け。
それでも健気に生きる子どもたち。
だけど、そんな思いもむなしく、お金のために子どもたちは売られにゆく……。
自分自身も虐待を受けて育ち、また自分の子に同じことを繰り返している親もいて。
この連鎖反応を食い止めるには、どうしたらよいのでしょう……?
映像的には、キレイな風景がたくさん出てきてステキだったし、あとね、音。
しょっぱなもそうだけど、ムダな音楽っていうか、音声、音がほとんどない。
ボリュームをミュートにしてたかと思うくらい、静かで。またその静けさが心地よく。
内容のダークさと正反対な感じでなんかよかったな。
大人たちは個性的な俳優さんがいっぱい出てて。ダンカン自身ももちろんだけど。
子役は初々しさ全開な感じの子ばっかだったけど、それはそれでよかったし。
メイキングで言ってたけど、順撮りだったらしく、最後のほうになるとみんなうまくなってた。
にしても、最後はなんかやられたなぁ。あたしが読んでたラストとまったく違って。
親が思うより、子はしたたか。そして、子どもは未知の可能性を秘めている。
いろんな意味で……。
なんかちょろっと何箇所か泣いてしまったよ。
最後は、ちょっとすっきり納得したようで、ちょっと寂しさが残る感じだった。
んー。おもしろかった。おもしろかった。