いろんな意味で、ありえねーっ!!

きのうはちょっと仕事ゆるかったのに、今日は夜9時くらいから忙しくなる。
やっと材料が揃ったので、明日の撮影の準備をしなくてはならなかった。
ハンドメイド班(1人しかいない)に任命されているあたしは、ひたすら自然素材相手に手作り。
のちのち残りの2人も手伝ってくれて、全員で工作の時間みたくなってた。
松ぼっくりモビール作ったり、和紙と落ち葉でランプシェード作ったり、麻ひもとビンで花瓶作ったり、結構楽しかったけど大変だった。
やっぱイメージ通りに仕上げるのは難しいわね〜。
 
っていうかいつも思うけど、こんな素人が作ったもん載せていいんだろうか…? まぁいっか!


というわけで、気がついたらもう終電間際。
えー今日はこんなに遅くなるつもりなかったのにーとちょっと立腹。
これも全部、松ぼっくりがいうこと聞かないから!
何がうれしくて夜11時にぼっくり達と格闘せにゃならんのだ! まったく!


そうこう言いながら、先に先輩が12時10分頃帰った。
あたしはもうどうせ最寄りまで行く電車がなかったから、ちょっと片付けて帰ろうと片付けを始めた。
したら、その次に後輩君が『じゃぁ僕もそろそろ…』と事務所を出ていった。
と思ったら、15秒くらいしてスゴイ勢いで走って事務所に戻ってきた。
『どうしたの? 忘れ物?』と聞くと、『出た! 出た!』と連呼。
最初こいつ何言ってんだって思ったけど、あっって気がついた。


出たっておばけかー!!


うちの事務所はビルの4階にあって、昔っから屋上に続く階段のとこに座ってる幽霊がいるだの、夜ベランダに出るだの、先輩から聞かされてた。
まぁでもこういう話ってどこにでもあるもんだし。毎日普通に生活してたら結構忘れちゃうし。
そんなとこでよく徹夜とかしてたと思うけど(笑)
彼はいつものクセで夜中にも関わらず、階段で降りていこうと思ったらしい。
んで、4階から3階に曲がる途中、直角になっている角を曲がろうとしたとこで『何か』にバフッ!って正面からぶつかったらしい。
自分よりデカイ身長で(彼はあたしと同じくらいだから165くらい)、あえて表現するなら『腐ったスポンジみたいな』感じだったと。
むあっってなんか風が吹いて、突然出現した物体に衝突した彼は、パニくって戻ってきたらしい。


確かにうちのビルで、こんな時間まで残ってるのはうちの事務所しかないし、下の階の電気は全部消されちゃうんだよね……。
っていうか、それ聞かされたあたしが今度は大変だった。
ひとりであたふたして、『ここでパニックになったらおばけの思うツボだよ!』とか言いながら、しっかり自分でおばけのツボにはまってた。
とりあえず机の上にあったもんがーっってバッグの中に入れて、『やめて! 1人にしないで!』と、また帰ろうとしていた案外冷静な後輩君をひっぱり戻す。
んで、2人でエレベーターまで行き、無事外に脱出。
『っていうか、なんで俺よりびびってんですか?』って言われて、『怖いから』しか言えなかった。
取り乱してごめんよ、アライさん。でも怖いもんは怖いんだよ!
っていうか、明日っからどうしよう…。トイレも行けないかも…。


そんなこんなでおうちに帰ってきたのは、1時半すぎ。
ホント、いろんな意味で、ありえない。
明日会社行くのヤダな。
っていうかあと1週間だっつーのに、変なもん見るなよー!!