セレブに憧れる人。

今セレブになりたいと頑張ってる人がいっぱいいるとニュースでみた。
25歳で、埼玉で生け花教えてる女性。
週末は必ずセレブのおけいこ学校に通い、月にかかるお金は8万とか。
歩き方、紅茶の飲み方、ききシャンパンなど、そりゃもうセレブ感溢れる内容。
で、家に帰ると3世代が暮らす実家で、夕ご飯は肉じゃがとみそ汁。
家族には『今日はロゼのシャンパン飲んできたの♪』とか言う。
すると『いやぁ〜セレブだねぇ〜』なんて言われるそうな。
実家の部屋も、和室を改造して、セレブっぽい家具などを置いていた。
インタビューでも『週末のわたしが本当のわたしなんです☆』と。
そうか…あなたは本当はセレブな人だったのね……。


って、ちょっと待て。
どう考えてもそうじゃないだろ。
肉じゃが食べて改造した6畳の和室に住んでるお前が本当だろ。



とね、思わずね、ツッコミを入れたくなってしまったわけですよ。


別に彼女を否定しているわけではなく、セレブ学校に通ってる人を非難してるわけでもない。
だけどよく考えてみたら、セレブは別にそんなことしなくてもセレブなわけで。
ちなみに街頭アンケートでセレブだと言われていたビヨンセも、ヒルトン姉妹も、ヴィクトリアも、みんな紅茶の飲み方なんか教わってないだろうよと。
『はい、フレンチキスの法則ですよ〜』と先生が紅茶のカップに口をつけるとき言ってた。
それを6畳の和室で鏡を見ながら練習する彼女。
鏡に映った『フレンチキスの法則』でお紅茶を飲んでる姿を見て、自分でうっとりする彼女。


イ…イタイ…イタイからもう…もうや…やめ……。




もうひとり、『絶対お医者さんと結婚する』と言い切る30歳の女性。
6畳くらいのアパートに住み続ける理由は『病院のそばだから』。
なんでも街を歩いていて、医者との出会いがあればラッキー! ってな感じらしい。
『でもぉ〜コンビニとかであ、あの人お医者さんかも♪って思ってもぉ、
実際わからないじゃないですかぁ。向こうから寄ってきてきてくれるわけじゃないしぃ。』



あたりまえじゃボケ!!
んなもんわかってたまるか!!


そんなこんなで彼女は30歳を期に、会員制の出会いクラブに入会。
お医者さん探しに余念はない。
そんな彼女のパーティーでの一幕。


彼女『なかなかお医者さんに当たらないんですぅ』
係員『えーじゃぁあの○番の人はお医者さんですよ』
彼女『あ〜あの方は最初のパーティーのとき、お話したんですよ…』
係員『あぁ…そうですか。ならばあの○番の方は?あの方もお医者さんですよ?』
彼女『あ〜あの方もこないだのとき、もう2回もお話して……』
係員『…………。』


そりゃ係の人も困るだろうよ。
数打ちゃ当たるって、数打っても当たってないやん!
そして、なんと自力でnew医者を探しだした彼女。
必死に攻める攻める。
数日後、インタビューに行くと、その医者とは連絡とってないとのこと。


TV『なんで連絡しなかったの?』
彼女『え〜なんか連絡できなかったぁ』
TV『せっかく見つけたのに?』
彼女『う〜ん、なんていうか、もっとビビッてこないとダメっていうかぁ。
   こんな中途半端じゃ連絡しても失礼かなぁって』
TV『…………。』


一生やってなさいっ!!


いやね、別に悪いって言ってるわけじゃない。
だけどね…。うん。まぁいいや。うん。


何年後か、自分がこうなってないことを祈るばかりである。
それにしても、お医者さん探しの彼女の狭い部屋に並べられたピカピカのドレス達。
なんだかとっても痛々しい光景に見えてしまった……。
あぁ、そういえばドラマのやまとなでしこで、松嶋菜々子の役もそんなんだったな。
でも現実にもいるとは……。


頑張れ。
そういうあたしも、頑張れ。
人のこととやかく言ってる場合じゃないわい。


あたしも病院が見えるとこに引っ越そうかな(笑)